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海外テニス留学

香港テニス協会②

香港テニス協会の柔軟性が高まった。


香港の新シーズンは9月からスタートとなり、新たなメンバーが加わったNTS (National tennis squad = ジュニア・ナショナル・チーム) が始動した。
年末までに10歳以上となるジュニアを対象 (今年は2007年生まれまで) とした強化チームだ。
選抜されるにはナショナル・ジュニア・ランキングに加え、2回のAssessement (入隊テスト) をクリアーしなければいけない。今回合格した07年生まれの男子は5名のみであった。
近年、香港テニス協会が育成に力を入れ始めている事もあり、ヘッド・コーチ2名のキャリアは悪くない。
一人がATP最高ランキングで200位台前半を記録したインド人、もう一人がジュニア時代に国内でトップ・ランカーで、引退後もATPランキングで100以内の選手を指導した経験のあるスペイン人。

 

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一次Assessementでは、ターゲット・ゾーンにどれだけの確率で打てるかどうかをチェックする精度面が重視された。
フォア、バック、ネット・プレイ、サーブと言ったベーシックな部分から、タッチの感覚をチェックするため、ドロップ・ショットをサービス・ライン内側に3回バウンドさせる事が10球中、何回出来るかも評価基準となった。

二次Assessementでは、タイブレーク形式のマッチ・プレイが行われた。
正直、何処まで内容を評価しているのか分からなかったが、プレッシャーがかかった状態でも結果を出せるかどうかが、より重要視されている印象を受けた。

08
年生まれの息子は本来入隊テストの資格はなかったが、約2ヶ月待った甲斐もあり例外的に最終グループに交じって入隊テストを受け、合格した。
以前のブログでも書いたが、男子の中では恐らく初めて協会が認めた特別措置である。これを切っ掛けにより実力重視の選抜基準が設けられる機運も高まる事が予想される。
また嬉しい事に、息子の下の世代でも、本来では0809年生まれを対象としたジュニア・エリート・プログラムに、10年生まれの友人の子供が9月より入隊した。

一方で、Kids Tennisが主催する10月福岡大会への香港チームの参戦が決定。
個人的にも香港テニス協会とは何度も連絡を取り合ったが、それ以上に協会に所属する息子のイギリス人コーチの熱意が通じた形だ。本人は結婚式のタイミングと重なり同行は出来ないが。。。
香港テニス協会がアジアを中心とした海外のテニス協会との提携を進める中、日本が対象に入っておらず、アジアの中での日本の地盤沈下が経済面だけでなく、テニスにも及んでいる点を危惧していたので、嬉しい決断であった。
今回の遠征メンバーの国籍は、アジアの国際金融センターである香港ならではで、日本人、香港人、スイス人、イギリス人、インド人、シンガポール人の計9名で国際色が豊かだ。

香港ジュニア・テニスの今後の課題は、この香港テニス協会とブルゲラ・テニス・アカデミー香港校が以下に上手くシナジーを創出出来るかであろう。