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海外テニス留学

米国大学留学の選択肢②

アスリートの米国大学留学をサポートするシンガポールのAddedSport社のコンサルタントのアドバイスはテニスにレバレッジ (梃の原理) を掛けての名門大学入りでした。ジュニア時代に多くの時間を費やしたテニスを道具として活用するのは当然の考えてであり、本人もシンガポール・ナショナル・チームで活躍したテニスの腕前にレバレッジを掛けてUC Barkeleyで奨学金を獲得したようです。スポーツ文化が確立している米国ならではの制度ですが、テニスは他の個人競技 (陸上、競泳など)に比べると競争環境が比較的厳しくなく、特にアジア人には奨学金を獲得するには狙い目となる分野となっているようです。コンサルタントによるとAddedSport社のクライアントの内92%のクライアントが、志望上位3大学に入学している実績を誇っているようです。また毎年30~40人のジュニアをサポートしています。

AddedSport社が理想と考える年間大会スケジュールですが、以下を考慮しての年間8~10大会の参加でした (香港在住の場合)。

① 香港テニス協会主催大会への出場。但し、UTRレーティングなし。

② ブルゲラテニスアカデミー主催のUTR大会出場。年間6大会開催。

➂ 夏休みを活用して米国での大会に出場。2~3大会をターゲット。

④ 冬休みは上記①、②、➂以外の地域で大会に出場。

上述のプランを立てることで、UTRレーティングを年間で1.5上げることが可能であるとのことです。

そしてGrade 10 (日本の高校1年生)から志望大学のリストアップ、及び大学コーチ陣向けのプロフィール・ビデオの作成を行い、Grade 11から学業的な側面としてSAT/ACTの準備を始めると共に大学コーチ陣とのコンタクトやコミュニケーションを開始します。

必要なUTRレーティングとしての目安は、Division Iであれば男子は11以上、女子は8.5以上、Division IIでは男子は9.5以上、女子は7以上、Division IIIでは男子は8以上、女子は6以上です。因みにDivision Iに含まれる大学は、Stanford、Harvard、Duke、Princeton、Berkeley、Yaleなどの超有名大学です。

奨学金の仕組みとしては、男子は各大学コーチに決まった予算が割り当てられており、コーチ陣が予算の中から其々の選手の奨学金の金額を決定します。一方で、女子は各大学コーチ陣に人数枠が与えられており、奨学金は100%、ないしゼロとなっているようです。

ブルゲラテニスアカデミー香港のトップ・プライオリティはあくまでもATP/WTAでトップ100に入る選手をアジアから輩出することです。ただ、香港校共同創業者でありアカデミー・ダイレクターのBastien LIVERIOUは愛情を持って育てたジュニア選手がテニス浪人となり路頭に迷ってしまうリスクを回避すべく選手・保護者に様々なオプションを準備するためAddedSport社とのコネクションを構築しました。欧米ではスタンダードとなっていますが、アジアでも今後同様な流れが進むかもしれません。

 

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