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アジア発テニス

香港テニス環境

香港テニス協会主催でUS college tennis seminarが開催された。

テニス留学をサポートするコンサルタントシカゴ大学、ミドルベリー大学のコーチが招かれ、

アメリカの大学テニス事情、テニス奨学金制度に関する説明が行われた。

生憎、スカジュールが合わず参加出来なかったが、対象年齢は10-18歳の子供を持つ両親と幅広で、

テニスを道具に海外留学のチャンスをテニス協会が主導で行っているのは日本と異なる点だろう。

 

香港テニス協会が昨年打ち出した中長期戦略のコアは、

    域内トップジュニアからプロを育成する (海外のアカデミーとの提携)

    テニスを道具に米国大学にテニス留学をする (海外の大学との提携)

    香港テニス協会で就職機会を与える

3つである。

 

その中で、③は意外とも思われるかもしれないが、香港のテニス・コーチの給料は其々のグループでヘッド・コーチともなれば、決して安くはない。正確な数字ではないが、月収は100万円を超える様である。

そのため、イギリス (香港は元イギリスの植民地)、スペイン、オーストラリア、インドなどから優れたコーチが集まって来ており、現在の8-9歳を対象としたJunior Elite Developmentのヘッド・コーチ2名はイギリス人 (内、1名は香港テニス協会ベスト・コーチ賞を数度獲得、もう1名はイギリス14歳以下の元ナンバー3)10歳以上のナショナル・ジュニア・チームのヘッド・コーチ2名は、一人がATP200位台のインド人 (ジュニア時代は海外のテニス・アカデミーに所属)、もう一人がジュニア時代にスペインでトップジュニアとして活躍したスペイン人コーチである。

 

日本でのテニス・スクールでは、恐らく低年齢になればなる程、経験の浅い若手コーチが任されるケースが多いため、低年齢の内にテニスを始める環境として、香港は日本よりも優れていると思う。

またレッスンは全て英語で行われるため、将来的な海外でのキャリアを考えた場合、語学面でのアドバンテージが大きい。

 

一方で、香港ローカル・スクールの競争は厳しい。

香港10歳以下のグランド・マスターズ (5回ある大会の優勝者・準優勝者のみが参加) が先週末に行われ、その10歳以下で第一シードだった男の子の両親は、勉強時間確保のため、数年後にはテニスがあまり出来なくなるかもしれないと嘆いていた。

これが香港からプロが出て来ない一番の理由なのだろう。アジアの金融センターの香港ではプロテニス・プレイヤーとしての活躍を目指すよりも、現実的な選択 (金融業界、不動産業界、弁護士など) が妥当だからである。

 

そこを変えるべく、香港テニス協会が打ち出した中長期戦略、またブルゲラ・テニス・アカデミー香港校がどう機能して行くのか、非常に楽しみである。

 

ブルゲラ・テニス・アカデミー香港校には明後日火曜日より創設者のルイス・ブルゲラ、全仏オープン元王者のセルジ・ブルゲラによるテニス・キャンプが開始される。

 


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